いろは堂です。

読み手を引き込み「共感」や「親近感」を与えるためには、
記事にストーリー性を持たせるということが非常に有効ですが、
このことを全く勘違いした「逆効果」のケースも多く見られます。

この記事では、

  • どうしてそうなるのか?
  • どこが悪いのか?
  • どのようにすればよいのか?

について、詳しく解説します。

アンダードッグ効果:困っている人や頑張っている人は応援したいが…

人間の心理には、無意識のうちに
「頑張っている人を応援したくなってくる」という気持ちがあります。

これを心理学では「アンダードッグ効果」と呼びます。

【アンダードッグ効果】
アンダードッグとは、溝に落ちた犬のこと。
道路わきの側溝にハマって困っている犬を見たら、助けたくなりますよね。

このことから、
困っている人を助けたい、頑張っている人を応援したいという心理のことを
「アンダードッグ効果」と呼びます。

例えば、運動会の徒競走で、
ビリになりながらも一生懸命に走っている子供がいたら、ついつい応援したくなる、
自分も一緒になって、頑張って声援をあげてしまう。

そういった心理が「アンダードッグ効果」です。

でも、これには、全く逆の効果もあります。

これ見よがしに「頑張ってるアピール」されると、
「あー、はいはい」「うっとおしいなあ」と感じる、これも人間の心理です。

やたらと苦労話を聞かされて、
そんなの知るかよと、ウザく感じてしまう心理です。

これを私は「逆アンダードッグ効果」と呼んでいます。

ところが、
このことをやっているアフィリエイターが多いのです。

読者の「共感」を得るために、記事にストーリー性を持たせるまではよいのですが、
そこから延々と、自分の不遇な時代の話を続けてしまうという勘違いです。

自分の苦労話ばかりを延々と書いて、気が付いたら「読者がドン引き」

まず、必要以上に自分の不幸を強調すると、
逆効果になってしまう場合がある、ということは理解しておいてください。

極端すぎる苦労話は、理解できないし、感情移入できない。

はっきり言って「他人の苦労話」ほど聞いていて苦痛なものはありません。
なぜなら、そんなものには「感情移入できないから」です。

前回の「ストーリー(物語性)がなぜ重要なのか?」という記事では、
人は、理屈ではなく「体験」によってのみ心を動かされると書きました。

だからこそ、
読み手が「疑似体験」できるような「ストーリー性」が重要だと解説しましたが、

これには非常に重要な「大前提」があります。

それは、
「読者が共感できるストーリーでないと意味がない」ということです。

そもそも、

「体験」によって人が「心を動かされる」というケースには、
大きく分けて2つのパターンがあります。

  1. 実際に何かを体験する
  2. 過去の「体験の記憶」を思い出す

よろしいでしょうか。

クルマ屋さんの試乗会などで新車に触って運転してみる、これが1です。

それに対して、
誰かの話から、自分の実体験の記憶を思い起こして心が動く、これが2です。

これらのうちアフィリエイターにとって大切なのは、
2番目の、読み手自身がもつ「体験の記憶」を思い出させることなのです。

ストーリー性のある記事を書く場合には、これを忘れてはいけません。

ところが、
よく、「稼ぐ系」の情報商材のセールスレターなんかで、

「倒産によって無一文になり自己破産した私が、
 再起をかけて取り組んだ○○で、まさかの大逆転!
 その成功の秘訣とは?」

なんていう、薄っぺらいサクセス・ストーリーが
延々と書かれているのを見たことがありませんか?

あれって、どうなんでしょう。
たいていの人なら、

  • 「へえ、そんなに苦しかったの? 大変だったね。」
  • 「そんな状態から頑張ったんだ、すごいね。」

といった感じで、あくまでも「他人事」的な感想しか、
出てこないんじゃないかと思います。

そうなってしまう理由は、

たいていの人に、「無一文になった」とか「自己破産した」という、
そこまで極端な経験がないからなのです。

自分に経験がないから、想像の域を超えない。
そのため、「へぇ~、大変だったんだねぇ。」と、他人事で終わってしまうのです。

これは例えば、

私が、うちの息子や娘に対して、
「お父さん、今日はすごくお仕事が大変だったんだよ」といった苦労話を
聞かせたところで、ほとんど理解も共感も得られないのと同じです。

間違いなく「口ポカーン状態」で、
「早く、その話終わらないかなあ」という顔になるはずです。

つまり、

読み手が実感として想像しにくい話や、
同じような経験の記憶がないストーリーでは、
読者はほとんど「感情移入できない」し、「そんな話はウザい」のです。

あくまでも、
私と同じように苦しんでいる「あなた」へと、
読者自身がもつ「つらい記憶」を思い出させるような物語にしてください。

そのうえで「同じ悩みを私も抱えていたんですよ」と続けるからこそ、
読み手はあなたに親近感を持ってくれるのです。

過剰な「困ってるアピール」はウザいし、叩きたくなる。

もう一つの「勘違い」が、
自分が悲惨だったころの話を「延々と」書き続けるというケースです。

最初は自分のことのように読んでいても、
途中から「お前の苦労なんて知るかよ」という気分になってくるアレです。

せっかく冒頭で「あなた」という言葉を使っていても、
延々と「自分」の話ばかり続けると、読み手の「当事者意識」は薄れてきます。

そしていつの間にか、
そこに書かれている物語は、読み手にとって「他人事」になっているのです。

いくら親近感を与えるための「つらかった経験談」だとしても、
一方的に語り続けると興味がなくなります。

そのため「悩みの描写」は、
読み手の記憶を思い起こさせるようにしながら、端的に書いてください。

そして、どちらかというと、
言葉を変えながら、要所要所で、繰り返すように書いていく。
「私も同じなんですよ」と。

これが親近感を与えるためのポイントです。

あくまでも、一方的に「自分語り」にするのではなく、
読み手のもつ「体験の記憶」を呼び起こしながら、親近感を深めていってください。

そうすることで、
読者にとっては、あなたが「一番の理解者」になるはずです。

そのうえで、あなたが自分の利益ではなく、
読者の利益のために、一生懸命に情報を発信していることが伝われば、
そうはもう、怖いものなしです。

それが本当の意味での「アンダードッグ効果」つまり、
頑張っている人を自分のことのように応援したくなってくる気持ちです。

読者は、真摯に頑張るあなたを、自分のことのように応援しながら、
進んであなたの声に耳を傾けてくれるようになるはずです。
 

いろは堂でした。

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